Arts
国内外で高い評価を受けるなか、2019年に45歳の若さで惜しまれながら亡くなった佐藤雅晴の映像作品展「Hands—もうひとつの視点から」が、六本木蔦屋書店内のギャラリースペースにて、2021年6月21日から8月29日にかけて開催される。佐藤雅晴は、日常風景をビデオカメラで撮影した後、パソコンソフトのペンツールを用いて実写をトレースする「ロトスコープ」技法でのアニメーション作品の創作に長年取り組んできた。佐藤にとってトレースとは、対象を「自分の中に取り込む」行為であり、作品は制作過程においてデジタル機器を活用し、自らの身体である「手」をつかって、膨大な枚数の作画をこなしながら生み出されていったものである。