News
神奈川・横浜市の旧大口病院で、入院患者3人の点滴に消毒液を混入して殺害した罪に問われた元看護師の裁判で、遺族が「死をもって償ってもらいたい」と訴え、まもなく検察側の求刑が行われる。横浜地裁前から魚住薫記者が中継でお伝えする。久保木被告は、グレーのスーツで入廷し、ハンカチを握りしめ、遺族の意見陳述を静かに聞いていた。元看護師の久保木愛弓被告(34)は2016年、横浜市神奈川区の旧大口病院で、入院患者の西川惣藏さん(当時88)ら3人の点滴に消毒液を混入し、殺害した罪などに問われている。これまでの裁判で、久保木被告は起訴内容を認めているが、弁護側は、「心神耗弱状態だった」と、刑事責任能力について争っている。22日の裁判では、西川さんの娘が「死をもって罪を償ってもらいたい」と涙ながらに訴えた。22日午前11時30分現在、法廷では、検察側の論告が行われていて、このあと、厳しい刑を求めるとみられている。判決は、11月9日に言い渡される予定。

