日本絵画にみる時空表現 総合学術博物館 泉 万里

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日本絵画の時空表現としては、絵巻物の「異時同図」などがよく知られていますが、そのほかにも、たとえば、絵入り冊子などでは、鑑賞者のページをくって、文章を読みすすめて、情景をイメージするのに従って、絵がじょじょにその場面の情景を構築していくという、鑑賞者の時空と絵の中の時空とをシンクロさせるような表現が見られます。不動の一点の視点から、世界のある瞬間をスナップ写真のように切り取って絵画化する西洋の絵画とは、まったくことなる、日本絵画の時空表現について考えてみます。  日時:2005年9月18(日)15:20〜16:20  講師:総合学術博物館 泉 万里