Mowton_20021118

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Mowton

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料理人を泣かせるタマネギの酵素(ハウス食品工業の研究) Nature 419, 685 (2002)  タマネギを切ると、目や鼻にツンときて涙を出させる「催涙因子」が放出されますが、この因子はタマネギ特有の香味物質であり、タマネギが健康に良いといわれる理由となる物質をつくり出す生化学反応経路で自発的に生成すると推測されてきました。  したがって、この因子を取り除くような遺伝子操作を行うとタマネギの味は損なわれ、健康への効果も失ってしまうと考えられてきましたが、このたびのハウス食品工業の研究で涙を催す因子は、タマネギの味や効能とは関係の無いルートで作られていることがわかりました。  この成果を利用すると、味や健康への働きはそのままで涙の出ないタマネギを作ることも可能となりそうです。